PCメンテナンス知識1

⑴ホットプラグ 

コンピュータやサーバなどで、電源を入れた状態で、ハードディスクなどのパーツの脱着(交換・追加)や周辺機器のケーブルの抜き挿しが可能であること。
同じ意味で「ホットスワップ」が使われることがあるが、厳密には通電したままでパーツ交換をする行為を指す。

パソコンの周辺機器であれば、USBメモリを挿して即座にOSに認識され利用可能になる仕様がホットプラグ対応であり、接続方法としてのUSBの仕様で可能となっている。
コンシューマ向けのパソコンでは、「プラグアンドプレイ」と表現されることが多い。
特に周辺機器において、つないだら(プラグ)すぐに利用(プレイ)できることを指す。

サーバシステムなどでは、ハードディスクなどのパーツがホットプラグ対応となっていることで、障害が発生した場合にシステム停止させることなく、故障したパーツの交換・修理が可能になり、高い可用性(ハイアベイラビリティ)を維持することができるようになる。

ブレードサーバなどではCPUやメモリなどを含むサーバユニットであるブレードを他のサーバ(ブレード)に影響させずに、抜き挿しすることが可能となっており、さらに高い可用性を実現している。

 

Bluetooth

Bluetoothとは、携帯情報機器などで数メートル程度の距離を接続するのに用いられる近距離(短距離)無線通信の標準規格の一つ。コンピュータと周辺機器を接続したり、スマートフォンデジタル家電でデータを送受信するのによく用いられる。スウェーデンエリクソン(Ericsson)社が開発したもので、IEEE 802.15.1として標準化されている。

各国で免許不要で使用できるよう開放されている2.4GHz(ギガヘルツ)帯の電波を利用し、10m程度の範囲にある機器を相互に結んでデジタル通信を行うことができる。赤外線を用いる同種の技術と異なり小出力の電波を利用するため、互いに見通せない位置にある機器間でも電波が届く範囲ならば接続することができる。電波を送受信するトランシーバーは1cm角程度であり、小型軽量で消費電力も少なく安価に製造できるため、小さな電子機器にも容易に実装できる。
マウスやキーボードなど、パソコンと入出力機器との接続をワイヤレス化したり、スマートフォンなどの携帯機器とイヤホンやスピーカーなどを繋ぐ用途に普及している。初期の仕様では通信速度は最高1Mbps(メガビット毎秒)だったが、現在では最高24Mbpsまで可能となっている。IoT機器などでの利用を見越して従来の1/3の電力で動作するBLE(Bluetooth Low Energy)と呼ばれる派生仕様も追加された。

 

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⑶ディスプレイの性能

家庭用のテレビと同じく、ディスプレイも製品によって性能が違います。
大きさ、色合い、画質、反応速度、明るさ、立体視対応など…
パソコンならではの性能として、画面回転機能やタッチパネル機能などが用意されていることもあります。
前述したように、各説明は家庭用テレビと共通しているものが多いです。
このページを見ておけば、普通のテレビを選ぶ際の参考にもなるでしょう。

テレビやディスプレイ(モニター)を買う際に一番注目すべきなのは・・・ やはり画面の大きさですね。
ディスプレイ(モニター)の大きさは「インチ」という単位で表されます。
日本では昔から「17型」や「22型」など、テレビの大きさを「型」という呼び方で表してきましたが、「17型のテレビ = 17インチサイズのモニター」なので、同じ意味だと思って構いません。
しかし、この画面サイズを表すインチ(型)は・・・
アテにならない数字でもあったりします。
このインチ(型)は、画面の対角線の長さを示しています。
そのため横幅が長い「ワイドビジョン」と、そうでない画面を比べると、同じインチでも縦のサイズが異なるのです。

画面の横と縦の長さの比率を「アスペクト比」と言います。
昔からあるノーマルな画面(スクエア型)は横と縦の比率が 4:3 であることが多いのですが、現在主流のワイドサイズの画面は 16:9 が一般的です。
パソコンのディスプレイだと 16:10 も多いです。
そしてパソコンのディスプレイは(家庭用のテレビもそうですが)、縦幅で表示サイズを調整しています。
よって四角いタイプ(スクエア型)のディスプレイを使っていた人が、同じインチのワイドサイズのディスプレイに買い換えると、表示が全体的に小さくなってしまいます。
同じぐらいのワイドディスプレイにしたい場合、一回り大きいインチのものにしなければならない訳です。

 

⑷RJ-45

RJ45とは、通信ケーブルを繋ぐコネクタ形状の一つで、LANケーブルなどに用いられるもの。8つのピンすべてが信号線に繋がれた8極8芯のモジュラー式コネクタで、EthernetISDNRS-232Cなどで利用される。
現在RJ45として知られるものは本来、ANSI/TIA-1096-AやISO 8877で規定された8P8Cと呼ばれるコネクタ規格で、本来のRJ45規格とは異なる別のものである。「本物の」RJ45はFCC(米連邦通信委員会)が定めた電話回線向けの8極2芯のコネクタで、8P8Cと大きさや形状が酷似しているが、側面の突起の有無などが微妙に異なり、内部の結線が大きく異なる。
8P8CをRJ45と呼ぶのは本来は誤用だが、本来のRJ45があまり普及せず使われなくなったこともあり、8P8CのことをRJ45と呼ぶ習慣が定着している。

 

⑸ファイルの圧縮

ファイルをメールに添付して送ったり、外付けHDDに移動させるときなどに、ファイルの容量はできるだけ小さいほうが扱いやすいものです。そこでファイルを「圧縮する」という技術がよく使われます。
ファイルの圧縮とは、圧縮プログラムを使ってファイルのサイズをコンパクトにすることを指します。この圧縮されたファイルを特に「圧縮ファイル」と呼びます。
自己解凍型の圧縮ファイルは、ダブルクリックで開くことができますが、それ以外は「解凍ソフト」が必要になってきます。

ファイルの圧縮形式には複数あり、それぞれの形式に対応した解凍ソフトがないと圧縮ファイルを開くことはできません。圧縮ファイルの種類は、ファイルの拡張子で分かります。一般的な圧縮形式は以下の通りです。

 

⑹USB端子の種類

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タイプA= パソコン側につなぐ端子は基本的にこの形

タイプB= プリンタやスキャナといったパソコン周辺機器側

ミニA= (あまり使われない。今後は廃止される方向)

ミニB= 主にデジカメ等の接続に使う

マイクロA= スマホタブレットに何かをつなぐ

マイクロB= スマホタブレットを何かにつなぐ

こうして一覧にすると少々ややこしいですが、スマホ初心者の場合は、
スマホを充電器やパソコンにつなぐならマイクロUSB(microUSB)!』

 

⑺PDF

PDFファイルは、電子化された文書です。拡張子は PDFになります。
近年は、インターネットを中心にPDFファイルがよく利用されています。例えばインターネットで公開されている機器のカタログ・取扱説明書、申請書、利用明細書などがあります。
複合機のスキャナーでスキャンした際のファイルも、PDFファイルの形式が使われています。
誤操作などで編集されにくい、見栄えがきれいで見やすいという特徴があるため、WordやExcelなどのファイルをPDFファイルに変換してメール送信することもあります。
PDFファイルは、1枚のものもあれば複数のページをまとめて冊子のようになっていることもあります。

 

⑻メモリカード

メモリーカードとは、記憶素子にフラッシュメモリを用いる、小さなカード型のストレージ(外部記憶装置)。指先サイズの薄いプラスチック製のカードで、専用の読み書き装置(メモリーカードリーダ/メモリーカードスロット)から容易に着脱して持ち運ぶことができる。
数mm角から数mm角の小さな薄いプラスチックのカバーの内部にフラッシュメモリチップが内蔵されており、世代や製品にもよるが1枚あたり数MB(メガバイト)から数GB(ギガバイト)のデータを保存できる。カバーの表面の一部に金属端子が露出しており(初期の製品は厚みがありピン型の端子になっているものもあった)、専用の装置に差し込んでデータの読み書きする。
メモリという名称だがコンピュータのメモリ(メインメモリ/RAM)のような機器の起動中のみデータを保持するものではなく、ハードディスクや光学ディスクと同様に通電の有無に関わらず永続的にデータを保存できるストレージ(外部記憶装置)の一種である。
磁気ディスクなど他の方式に比べメディアのサイズが小さく、物理的な動きを伴う駆動装置が不要なため振動や衝撃に強く、対応機器も小型・軽量にしやすい。フラッシュメモリの単価が高いのが難点だったが、近年では技術革新や量産効果などから容量単価の低下が進み、汎用性のある読み書き、着脱、持ち運び可能な記録メディアはUSBメモリメモリーカードがほとんどとなりつつある。

 

⑼拡張子の種類

HTML/XML
拡張子
説明
.htm
.html
★ HTMLファイル。「HyperText Markup Language」の略。ウェブページ用記述言語「HTML」でマークアップされたテキストファイル。編集はメモ帳などのテキストエディタやホームページ作成ソフト、表示は Internet ExplorerNetscape などのブラウザで行う。MIMEタイプは text/html。→「とほほのHTMLリファレンス」
.shtml
★ SHTMLファイル。SSI(Server Side Include)を用いたHTMLファイル。.htm や .html ファイルでSSIを記述することも可能だが、セキュリティやサーバーパフォーマンスの面から、.shtml の拡張子のファイルのみにSSIを使用可能にするケースが多い。→「とほほのSSI入門」
.mht
Internet Explorer がサポートする、Webアーカイブファイル。複数の HTML や画像から構成されるページを一つのファイルにアーカイブすることができる。
.xml
XMLファイル。XML(eXtensible Markup Language)のファイル。MIMEタイプは application/xmltext/xml
.xhtml
.xht
XHTMLファイル。MIMEタイプは application/xhtml+xml。一般的には、XHTMLファイルに対しても .htm や .html を用いることとが多い。

 

テキストファイル
拡張子
説明
.txt
★ テキストファイル。Windows 標準搭載の「メモ帳」などで編集可能。MIMEタイプは text/plain。
.asc
ASCIIコードであることを明示したテキストファイル。
.sjis
シフトJISコードであることを明示したテキストファイル。

 

Java
拡張子
説明
.class
Javaのソースをコンパイルして作成される中間言語ファイル。JavaVM(Virtual Machine)上で動作する。
.jar
★ 複数の .class ファイルをひとつにまとめた(アーカイブした)ファイル。
.java
Java言語で記述されたプログラムのソースファイル。